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【第三者での委託管理→セルフ運用】ウェブサイトの運用を見直す時に確認したい2つのこと

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最近、新規の方からウェブサイトをリニューアルしたいとの依頼を多くいただきます。

リニューアルでは、品質を高めたいというのは前提としてありますが、キッカケは

 

「ウェブサイトの運用管理を第三者に委託しているが、ランニングコストが高いので、自分で運用したい OR 委託管理会社を変更したい」

 

といった声も多い印象です。

コスト面から自分でできることならセルフ運用に越したことはないです。

 

しかしながら、
【第三者での委託管理】→【セルフ運用】に切り替えるにあたりいくつか注意点があります。

(管理会社を切り替えたい時も同様です。)

 

そこで本記事では、
以下の観点からウェブサイトの運用の見直しについて以下詳しく解説します。

  1. そもそも本当に自分で運用(セルフ運用)できるのか
  2. 引き継ぎたいものと引き継げるもの

1. そもそも本当に自分で運用(セルフ運用)できるのか

第三者にウェブサイトの運用管理を委託している場合、その管理費用は自分で運用するより高くなります。

 

最初は言われるがままに制作した会社で運用管理もお任せしていたけれど、何年か運用して、「あれ?これだと自分で運用したほうが得じゃない?」と気づき、セルフ運用に切り替えたくなる思いがあるのかなと。。。

 

そこでセルフ運用にしたときのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

【メリット】
・ランニングコストが抑えられる
→ かかる費用はドメインとサーバ代のみ。個人・小規模のサイトであれば格安で年間約1万円程〜運用できます。
【デメリット】
・何があっても自己責任
→ まれにウェブサイトが急に表示されなくなることがあります。そこには色んな要因があるので、素人が解決することはまずできません。気づいた頃には時すでに遅し、何も対策をとらず放置していると最悪のケース、大事な資産が消えてしまう可能性もあります。
・都度依頼となり、何をするにも時間がかかってしまう
→ サイトにちょっとした追記や修正をするにも自分でできないことは、第三者に都度依頼をするしかなく、緊急なことでも時間がかかる場合が多いです。

そんなデメリットをカバーするのが専任の第三者です。
サイト運用の委託管理を請け負う第三者では以下のような作業が発生し日々面倒をみています。
・ドメインやサーバ維持&更新
・障害・不具合・追記修正の対応
・いつもで正常にウェブサイトが動作・表示できるよう死活監視・メンテナンス

 

このサポートのおかげで、ウェブサイトが常に綺麗で無意識下で正常に動いてます。

 

依頼者側では、追加変更の更新を依頼しない限りは何もすることがなくなるので、

「ほとんどサイトの更新をしていないのに維持費が高い!!」

と思われるかもしれません。

 

かと言って、知識もなく安易にセルフ運用に切り替えると、よくわからないままトラブルにハマってしまったり、それでサイトを復旧するとなると、余計にまた費用・労力がかかってくることでしょう。

 

よって、以下セルフ運用に向いてるケースです。
更新頻度が高くない
ウェブサイトの運用に必要な作業を把握している
ウェブサイトの運用にかける時間がある

 

ウェブサイトはあなたの大事な資産です。
セルフ運用をするのであれば、サイトの仕様や運用上の注意点をしっかりと把握できるほどの時間を確保し知識武装をしておきましょう。

2. 引き継ぎたいものと引き継げるもの

さて、ここからは【第三者での委託管理】→【セルフ運用】への切り替え(委託管理先の変更でも同様)に必要な引き継ぎ作業をリストアップしていきます。
しかしながら場合によっては引き継げられないものもあります。
以下の3つを把握しておきましょう。

①ドメインの管理権限

今のドメインを引き続き利用するため、ドメインの管理権限を委託管理先から譲渡してもらう必要があります。これをドメインの移管(トランスファー)と言います。

 

自分で選定したドメイン会社(さくらインターネットやお名前ドットコム等)に会員登録して、ドメインの移管(トランスファー)手続きを行っていきます。

そこで、委託管理先との連携が発生しますので、双方連絡がスムーズにとれる関係性があると良いでしょう。

②ウェブサイトコンテンツ・データ

こちらもそのまま引き継ぎたいところです。

ですが、委託管理先≒制作会社である場合は、ウェブサイトのコンテンツは譲渡できないケースが多いです。
理由は、会社独自のテンプレートで制作していたり独自機能を実装していたり等企業秘密の部分にあたります。著作権が制作会社側にあるのであれば難しいでしょう。

 

よって、

◆ ウェブサイトの引っ越しは全面的なリニューアルも考慮しておきましょう。

◆ 画像やブログ記事のような局所的に引き継ぎたいデータは、条件付きなどで譲渡してもらえることもありますので、交渉の余地ありです。

③独自ドメインメールの管理権限(任意)

独自ドメインのメールアドレスも使ってますか?

 

独自ドメインのメールアドレスとは、
「info@[独自ドメイン]」
といった有料のオリジナルメールアドレスのことです。

こちらも委託管理先で一緒に運用されているのであれば、考慮が必要です。
使っていなければこの項目はスルーしてください。

 

委託管理先で運用をされている独自ドメインのメールボックスは引き継ぐことができない場合が多いです。
すべてバックアップをとって、新しく開設し直す必要があります。

ウェブサイトのセルフ運用と言っても独自ドメインの有料メールアドレスも影響範囲内であることを理解しておきましょう。

 


 

以上、ウェブサイトの運用を【第三者での委託管理】→【セルフ運用】に切り替える際に確認したいこと大きく2つご紹介しました。

「引き継ぎたいものと引き継げるもの」の確認は委託管理先を変更する場合でも同じです。予め確認しておくと作業がスムーズに進められます。

まとめ

ウェブサイトの運用を見直すにあたり、セルフ運用への切り替えはある程度知識や理解がないと難しいところでしょう。
ウェブサイトへの価値を高く評価しているのであれば、そのまま運用管理は専門の第三者にお任せするのをオススメします。

 

ウェブサイトの仕様や自分のウェブサイトへかけられる時間を鑑み、ランニングコストを削減することが大きなメリットになると判断した場合は、セルフ運用に切り替えることも一つの手段です。その時のTIPSとして、おすすめな切り替え方は以下のとおりです。

・ウェブサイトをリニューアルするタイミングでセルフ運用へ切り替える
・ウェブサイトのリニューアルは専門の方に依頼する
・安心・安全にセルフ運用できるよう依頼先に構成を組んでもらう
・運用手順のマニュアル作成も依頼する

セルフ運用でも、切り替える時は専門の方に依頼し、「お任せ」にせず運用上の注意点をすべて提示してもらい、しっかりと把握しておきましょう。

 

以上今回はこのあたりで終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。